「ルーフィナくーん 一緒にお菓子作りましょ？」

「あんたってほん、っとに、見た目と違うよな。強引。」
「そんなところも魅力的でしょ？」
「言ってろよ…はぁ…兄貴のセンスがわかんねー」
「…あら、」
「（………しまった）」
「あなたからあの人の話をするなんて珍しいわねぇ」
「…るっさい」
「本当はそこまで嫌いじゃない癖に。意地張っちゃって」
「そんなんじゃねーよ、ばーか！」
「ほら、いつもそうやって大きな声出す。」
「っ………あんたにはどうだっていいだろ…」
「よくないわよー！ルフィナくんがいつまでもそんな風じゃお義姉さん悲しい！」
「お義姉さん言うな」
「だってそうじゃない。ルフィナくんとあの人が仲良くしてくれたらお義姉さん嬉しいのになぁ」
「………あっそ、」

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クッキー作りながらちょっとした日常。オーナーのお嫁さんとルフィナ。
周りの女性とは違う雰囲気のお義姉さんを、ルフィナは少なからず意識していたはず。

「てんちゃんはもう髪伸ばさないんですか？」
「短い方が楽だからいいの」
「長いのもかわいいのにー」
「おーくんは短いの嫌いなの？」
「うーん、てんちゃんはどんな髪型でも好きですよー！」
「…あっそ、」
「てんちゃんてんちゃん、」
「なに。」
「てんちゃんはもうピアノ弾かないの？」
「、…飽きちゃったからいいの…」
「ほんとーに？」
「ほんとう」
「うっそだー」
「…嘘じゃないもん」
「髪のこともピアノのことも、昔のことなんてもう思い出さなくてもいいじゃない。」
「…」
「こうして家出てきたことだし、もう変に拘らずにさ、てんちゃんの好きにしていいんだよ？」
「…できたらもうとっくにやってるよ」

（おーくんのばか、ほんとばか、）（えー、てんちゃんひどーい！）（きもちわるい。）

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ｇｄｇｄおーてん会話文！
王理は普段は敬語だけど、天理の前ではときどき崩れた話し方をします。